何故キャリア理論を学ぶのかを考える~キャリアとはなんだろう~
元営業事務員からキャリアコンサルタントに転身を夢見て資格取得をを目指している、なごみです。
今回は何故キャリア理論を学ぶのか?
を考えてみることにしました。
理論を学ぶことは
クライエントの為に学習し続けるということ
つまり、自分の変化、成長を実感し続けるということになります。
まず『理論』について、國分康孝先生がこのように説明しています。
理論とは人間世界における現象が研究者によって「事実」、「概念」、「理論」へと昇華していく
↓※まとめてみました
キャリア理論を学ぶことは、カウンセリング実践の中で、
次のようなメリットをもたらすと言えます。
- 結果の予測をや可能性を向上させる
- クライエントと総合的理論を深めるための手がかりとなる
- 仮設構築に役立つ
それではまず、『キャリア』について考えてみましょう。
みなさん、キャリアとはどのようなイメージをもたれていますか?
- キラキラしてる
- 出世街道まっしぐら!
- 自分の理想的な仕事観
- 競争世界で勝ち取った役割
など、大半が仕事に関わるイメージだと思います。
実際多岐にわたる意味を示しており、日本語に訳すのは難しいとされています。
働く上で使われるとすれば、個人が職業上たどっていく経歴というように
使われることが多いかもしれませんね。
キャリアを色んな方面で調べてみると
- 前進する、行程、軌跡
- 進行、退行、回帰
- 具体的な職業
- 猛進する(ここぞと言うときに突き進む)
- 経験を積むこと
などという意味も表します。
キャリア理論の世界では、以下の4つが主に内包されてキャリアとよびます。
1、人と環境との相互作用の結果
役割と具体的な職業との相互関係を指します。
具体的な職業といっても、家事や学業、市民活動も含まれます。
どんな職業の人でも、役割とは密接に関わります。
2、時間的な流れ
時間的に長期にわたる経験、生き様のつみかさねがキャリアに大きく関わります。
その中でもtransitionという言葉はキャリア理論でも多く使われますが、
転機とか移行などという意味で使われます。
キャリア理論だと転機、発達理論だと移行と使われるようです。
どちらも「節目」が共通の意味をなしています。
人は生きていれば、必ずtransitionがあるはずです。
そこで気持ちや行動が変わっていることが多いですよね。
ちょっと振り返ってみてはいかがでしょうか。
3、空間的つながり
各々の役割とライフスペース(人生という舞台:主に学校、家族、職業、地域)の相互関係を表しています。
個人はそれぞれ役割も人生も異なります。
各人がどのような役割をもって人生に活用していくか、
はキャリアにおいてとても重要です。
4、個別化
シャイン博士は「個人が自分自身の管理者になること」と言っています。
これからは、自己決定、自己選択、あるいは、自立性、主体性をもって生きていかないといけないということは言うまでもないのです。
日本では個別化(individuality)という概念がもたれにくいとされていました。
これからはとても大切な要素になってきます。
以上の4つがキャリアに内包されているとキャリアの心理学の本ではまとめています。
この概念は独立しているものではなく、相互に関連しあっています。
これを提示出来るのも、キャリア理論を沢山の方々が主張してきたからこそであり、
これからの未来に向けてキャリア理論を学ぶ意味があるのではないかと思います。
キャリアの心理学 渡辺三枝子
職業相談場面におけるキャリア理論およびカウンセリングの理論の活用・普及に関する文献調査 JILPT
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