キャリコンカフェでなごみましょ

未経験から国家資格キャリアコンサルタントを受検し、第18回で合格した私。そこから私の試行錯誤と成功への道をお届けします。

キャリア理論をひもとく~マーク・L・サビカス~

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元営業事務員からキャリアコンサルタントに転身を夢見て資格取得をを目指している、なごみです。

 

今回はサビカスについてまとめます。

 

【目次】

 

 個人的背景

サビカスは幼少期に父親に影響を受けて職業カウンセラーに専門領域を絞ることを決めています。

それは、父が定職に就くことが出来ず、不安定な仕事をしていたところにあって、

サビカスが父の仕事を手伝ったことで達成感を得たりした経験から芽生えたと言われています。

サビカスはそれから大学にて様々な人から学びを得ました。

スーパー・・・発達的に個人をみること

クライツ・・・職業に関する心理的な見方

ホランド・・・理論を実際の問題に後立てる大切さ

アドラー・・・クライアント自身が語る目標とその達成に注目したところ

キトソン・・・クライエントが興味を醸成することを支援する

 

特にスーパーのキャリア発達を受け継いで、

差異心理学

発達心理学

力動心理学

を包括的に捉えることでキャリア構築理論を提唱しています。

 

そして、ライフ・スパン/ライフ・スペースを統合し、

変化する組織と職業をどう折り合いをつけていくかを重視しました。

つまり、個人がアイデンティティを失わずにどのように

変化する組織や職業と折り合いをつけていくかを考えたのです。

 

主要概念

主要概念としては、

キャリアを構築する主体である個人や個人が経験に与える意味に着目した、

というところです。

つまり、自分の力でキャリアを決め、今まで経験から

何を得てきたのかを考えるということです。

 

そこで、マクアダムスが提示した3つの視点を用いて、

伝統的な様々なキャリア発達理論を整理しました。

 

3つの視点

1、職業パーソナリティ

これはwhatの意味を示しており、

どのような職業が合っているのか?

を問います。

 

2、キャリア・アダプタビリティ

これはhowの意味を示しており、

どのようにして職業を選択し、適応するのか

と問います。

これは予期せぬトランジションや、それに伴う精神的ショックに

対応する必要があり、これらの対処や行動を可能にするための態度や能力を

あらかじめ向上させておく必要があるということです。

その目的は自己概念を発達させ、実現すること。

「ありたい自分になる」ための方法と言えます。

サビカスはキャリア・アダプタビリティのある人は
4つの次元に基づき概念化されるとしています。

キャリア関心

未来に備えたり、過去から未来へ経験が連続しているという信念を持ちます。

これを踏まえて、

「誰が私の未来を所有しているのか?」

を問うことになれたら次へ進みます

 

キャリア統制

自らのキャリアを構築する責任は自分にあると自覚します。

これを踏まえて、

「私はみずからの未来をどうしたいのか?」

を問いながら次に進みます。

 

キャリア好奇心

職業の世界を計画的に調べたり、時には試行錯誤的に探索することは、

社会情勢や労働市場、職業動向などについて有用な知識を増やすとされています。

それを踏まえて、

「私はそれを実現出来るのか?」

と問いながら最後のステップです。

 

キャリア自信

それらに挑戦し障害を克服することで得られる成功の予期を得ます。

つまり、進路選択や職業選択を行う際に必要となる一連の行動を適切に実行できる、

という自己効力感を意味します。

 

その自信に関する態度、信念、能力によって、

職業発達課題や仕事に対するトランジション(転機)、

そしてトラウマに対処し克服することが出来ると言っています。

 

3、ライフテーマ

これはhowの意味を示しており、

何故そのような行動をとったのか

を問います。

個人が職業行動に意味や方向性を与える解釈や

人とのかかわりのプロセスに注目します。

 

プロセスというのはキャリアストーリーの中で語られるのですが、

キャリアストーリーとは、

個人が直面した発達課題や職業上のトランジションなどが語られてくること。

その中に『何故個人がそのような行動をとるのか』という意味が含まれてくるはず。

そして、昨日の自分がどのように今日の自分になったのか、を考えます。

 

ライフテーマとは、

個人にとって意味のある選択や役割に適応するために用いるもの。

なので、一見バラバラに見えるキャリアストーリーでも、

繰り返し語られるライフテーマによって一貫したまとまりと連続性が生まれます。

 

つまり、ライフテーマは個人が何のために行動するか、行動する意味はなにか、

ということと同時に、

社会に貢献するために取り組んでいるのかということを表すのです。

 

サビカスは今を捉えた考え方をしてしますよね。

未来志向ながら、過去の経験から意味を探してキャリアを構築する・・・

私には結構刺さる考え方だなと感じました。

みなさんはいかがでしょうか?

 

 過去の記事はこちら

nagomi-noda.hatenablog.com

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