キャリア理論をひもとく【意思決定理論①プロセス】
元営業事務員からキャリアコンサルタントに転身を夢見て
資格取得をを目指している、なごみです。
今回は意思決定理論についてまとめます。
最初にこの理論には二つの立場がありまして、
- 意思決定のプロセスを重視するもの
- 意思決定のシステムを取り巻く外的要因を重視するもの
があります。
今回は
- 意思決定のプロセス重視するもの
についてになります。
こちらについての理論家は
が挙げられます。
彼らの研究がキャリア行動の理解に貢献した点は以下のとおりです。
- 人は職業を選択する際に様々な期待を持つ。意思決定理論は人は利益を最大にし、損失を最小限にするよう行動する。その利益や損失は経済的なものとは限らず、価値観で内容と程度は異なる。
- 仕事に対する期待の期待や希望は個人と仕事の関わり方で変わってゆく。この中で『何が達成できると考えるか』が職業選択の鍵。キャリアに対して何か選択する時、いくつかの選択肢があれば、そこから一つを選択する必要がある。
- 人はそれぞれの選択肢を選んだ場合、期待される結果と同時に危険性と不確実性を予測することで合理的に選択を行うことができる。大方の人は主観的に状況を把握して職業選択をしている。
では、一人ずつ見ていきましょう。
目次
1,ジェラット
ジェラットは前半と後半で理論を変更しています。
左脳的な理論から右脳も使う必要がある理論へ・・・
※そもそも左脳、右脳って?
- 左脳とは・・・論理的思考(言語力や計算力)を得意とした考え方
- 右脳とは・・・イメージ、記憶力、ひらめき、アナログ的、感情コントロールなどを司る考え方
あなたの考え方はどちらのタイプですか?
ジェラットは以下のような意思決定モデルを提唱しました。
【前期】連続的意思決定モデル
左脳を使って問題をはっきりさせるためにデータを集めて意思決定を行います(客観的で合理的な意思決定)
【後期】積極的不確実性を主要概念とするモデル
意思決定は完璧なものではない、よって左脳だけを使うのではなく右脳も使う必要があるとし、つまり、未来は予存在せず、予測できないとしながら意思決定を行います(主観的で直感的な意思決定)
ジェラットが日本での講演で強調していた言葉があるそうです。
『夢見ることを忘れずに』
2、ヒルトン
ヒルトンは社会心理学者のフェスティンガーの理論をキャリア意思決定に応用して認知的不協和論を提唱しています。
※フェスティンガーの理論とは?
人は相容れない二つの認知を持つと不快(不協和)な状態となり、
この不快さを軽減して安定した(協和)な状態に戻そうとする行動をとること
ヒルトンの認知的不協和理論
ヒルトンはこのフェスティンガーの理論を応用して、
個人が持つ自己概念、希望、期待、職業観、を『前提』とし、
それと下界からの情報との協和が起こってしまうことがあると言っています。
それを低下させるには前提を修正するか他の職業を検討するということが考えられ、
不協和の低下がなされるまで上記の事が繰り返されるとされているとしています。
ティードマンについては、また改めまして記述させていただきます。
いかがでしたか?
少しは意思決定について理解が深まりましたでしょうか?
少しでもお役に立てたら幸いです。